2013/02/26 火

2015年度入試 数学・理科について

再来年2015年(H27年)度の大学入試(現高1生受験時)から学習指導要領の移行に基づき、数学と理科について入試科目の扱いが変わります(2教科先行導入)。*その他の教科は2016年(H28年)度以降から変更予定。

□2015年度入試 数学について

<センター試験>

数Ⅰ・Aおよび数Ⅱ・Bの分類は現行と変わらず。ただし、数Aは「場合の数と確率」「整数の性質」「図形の性質」の3項目のうち2項目の選択となり、数Bは「確率分布と統計的な推測」「数列」「ベクトル」の3項目のうち2項目の選択となる。*項目は原則として任意選択

<個別学力試験>

一方、大学別に実施される個別学力試験については大学によって出題範囲が異なるが、国公立大および私大、さらには文系・理系を含めて、現在の発表分では、数Aの3項目のうち「場合の数と確率」「整数の性質」「図形の性質」のすべてを出題範囲とし、数Bの3項目のうち「数列」「ベクトル」を出題範囲とするところが多数となっている。

*数Aの例外…小樽商科大・岐阜大・名古屋工業大・豊橋技術科学大・高知大・秋田大など。

*数Bの例外…北見工業大・鹿児島大など。

尚、理系のみが選択する数Ⅲについては現行の数Cを吸収したかたちなので、従来、数Ⅲ・数Cを出題範囲と課していた大学・学部はそのまま数Ⅲを出題範囲とすることになる。

□2015年度入試 理科について

 

<センター試験>

「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」の2単位科目、および「物理」「化学」「生物」「地学」の4単位科目からの選択となる。理系学部の大半は、4単位科目×2科目を課している。一方、文系学部は選択方式のバリエーションが多く存在するが、基本的に2単位科目を2科目か4単位科目を1科目選ぶことになる。2単位科目を2科目を課すのは、東大・京大・北大・九大などを始めとして多数。一方で、一橋大や東北大、筑波大、名大などのように、2単位科目×2か4単位科目×1のいずれかを選べる大学もある。尚、学部によって異なる大学も多い。

 

<個別学力試験>

理系学部の場合、基本的には「物理」「化学」「生物」「地学」の4単位科目から1~2科目を課すことになる。

補足)数学・理科ともに個別学力試験については旧課程履修者への配慮が予想されるが、センター試験について、特に科目選択(ex.文系学部の理科選択数および出題範囲)については注意が必要。

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